嬉しかったこと(3/19)

去年亡くなった母は晩年膝を患っていたので、実家のトイレには介護保険を使って導入した便座の昇降機がありました。座っている状態から立ち上がるときに膝に負担がかかるため、モーターの力で便座を上下させるというものです。
かなりがっしりした造りのため、素人では取り外しが出来ないので母が亡くなった後も使い道がないまま設置してありましたが、いつまでも付けっぱなしでもしょうがないので、設置した時の業者さんに来てもらって外してもらいました。
実質的には一年くらいしか使わなかったもので問題なく使えるものです。介護用のベットなどはレンタルという形で使わなくなったあとは引き取ってくれるのですが、トイレ関係のものなどは衛生面の事もあり買取りとなっていました。取り外しに来てくれた業者さんは介護保険関係の備品を専門に扱っている事業所なので、介護施設などでこういった備品を必要としてる場所があったら寄付しますので何かあったら連絡を下さいと頼んでありました。取り外さないでいたのはそういう訳もあったのです。
ただそういう受け皿というのは中々見つからないものなのですね。僕も役所関係に電話をして色々尋ねたのですが、「それはこっちに電話をした方が良いです」的なたらい回しを延々食らわされた挙句に(本人には悪意はないのでしょうが)「そういう受け皿は今の所ないんですよ」というような結論に最後になって言われたりしました(本人には悪意はないのでしょうが)。
介護保険を使って購入する事によって僕らの出費は少なくて済む、これは嬉しい事なのですが、その保険金は皆が負担しているものなのです。かなりの割合を介護保険の負担で買ったもの、しかも一年しか使ってなくて全然問題なく使えるものを僕は粗大ゴミにしてしまう事に強い抵抗を感じていました。
余りの見つからなさに捨てるしか方法はないのかなと思っていたのですが、今自分が住んでいる近くに老人の介護を中心した病院があるのを思い出して(まったく灯台下暗しなのですが)思い切ってダイレクトに電話をしてみました。するとなんと持ってきて欲しいと言うではありませんか!車に積んで持っていきました。そこの病院の施設の担当の人が本当に喜んで受け取ってくれました。僕も胸につかえていたものが取れたような気がして本当に嬉しかったです。
こういった経験を通して思うのですが、片方で必要としている人がいて片方には譲りたいと思っている人がいるわけです。そこいら辺を間に入って調整する組織をうまく機能させないと介護保険の無駄遣いといのは結構出てきてしまうと思うのです。


それにしても良かった良かった。最近の中で一番嬉しい事でした。