小さな旅(1/10)

前から一度乗ってみたいと思っていた電車があります。田園都市線の長津田からこどもの国を結んでいる横浜高速鉄道こどもの国線です。町田に住むようになって30数年本当に近く住んでいながら乗る機会がありませんでした。乗ろうと思えば本当にいつでも乗れるが故に中々乗れなかったという事なのでしょうね。ついに昨日乗っちゃいました。


現在住んでいる南町田から僕の実家、通称「Blackスタジオ」のある鶴川まで車で30分弱の距離なのですが、これを田園都市線で長津田に出て、こどもの国線に乗り換え、バスで鶴川駅に出てさらに鶴川団地行きのバスに乗り継ぐという距離のわりには大げさ極まりない旅です。


昼の12時過ぎにまず南町田駅に行くと目の前で電車が発車してしまいました。ウーム前途多難な旅を感じさせる幕開けです。長津田に着くとこどもの国線の次の電車は約15分待ち。ウーム。ただ昨日は暖かくて電車の時間待ちもまぁ悪いもんじゃないという感じでしたが。こどもの国に向かう人は子供連れの家族が殆ど。今の季節はスケートリンクですね。僕も小学生の高学年の頃良く川西君や島谷君たちとスケートしに行きました。僕が一番下手っぴでした。氷が波打っているようなリンクでしたけど読売ランドや向ヶ丘遊園よりは安かった記憶があります。
さてお目当ての電車に乗ると迷わず先頭車両の運転席のすぐ後ろの位置をキープ。周りを見ると子供連れではあるのですがお父さんたちも運転席の後ろに張り付いていました。どちらかというとお父さんの目の方がキラキラしてるように見えました。そうなんですよね、子供の頃初めての電車に乗るとワクワクしたものです。僕らの年代は何かそういう思い出があるのではないでしょうか。今の子供はどうなんでしょう?


この電車は発車してしばらくは民家のすぐ裏を走っていきます。こういう電車も減りましたよね。地下に入ったり高架になってしまったりで。残っているのは都電荒川線と東急世田谷線とかJR相模線くらいなのかな。布団を干しているベランダが見えたり風情が残っています。でも住んでいる人にとってはやはり騒音なのかな。大きくカーブを曲がって下っていくと畑の中に盛られた土手の上を電車は走っていきます。ここが実に良い景色なのです。僕がいつも車から見ていた景色の中を僕は走っているのですね。感動的。そして成瀬街道の踏切を渡って「恩田」という駅に到着です。かつては途中に駅はなかったのですがこの付近も住宅地になって今やこどもの国線も立派な通勤電車となったわけです。
恩田駅を出ると今度は子供の国線という道と並ん走ります。すぐ横を車が走っています。大昔新宿にまだ都電が走っている頃に乗ったのを思い出します。何て色々思っているとあっという間に終点のこどもの国駅に到着。乗っている時間は10分くらいなのです。


駅を出てこどもの国の正門前にある鶴川駅行きのバス停に向かっていると何とまた目の前でバスが行ってしまいました。時刻表を見ると何と30分待ち!ウーム。日当たりの良い処に座って時間を潰していると中学の時はこどもの国でマラソン大会をやっていたのだ、なんて事を思い出したりしました。確か毎年1月だったと思います。あーあれから30年か。いやはや。僕はマラソンが嫌いでしょうがなかったのでマラソン大会がないという理由で高校は都立町田高校を選んだのでした。
30分待ってバスに乗って鶴川駅に向かいます。この道はいつも自分の車を走らせている道なのですがバスのちょっと高い座席から見る景色はまたビミョーに違う景色だったりして。
鶴川駅でバスを乗り継ぎ鶴川団地「広袴」というバス停で下りると、「家に帰って来た」という感じが強くしました。そりゃそうですよね。車を使うようになるまで、つまり大人になるまでは、何処に行くのもこのバスを使って行って帰ってきた訳ですから。そんな子供から10代の記憶というは忘れているようでちゃんとどっかにしまってあるのですね。


色んな事を思う楽しい旅でした。ちなみに車で30分弱のとこですが2時間弱かかりました。ははは・・またそれも楽しです。