故郷(8/22)

先週の土曜日20日は僕の実家、プラネタリウム的にいうところの「Blackスタジオ」の斜め前にある「どんぐり公園」で町内会主催夏祭り盆踊り大会でした。


事前に配られていたビール一本の無料チケットを持って公園に見に行きました。実は他にも理由がありました。うちは留守にしている事が多いので、本来当番でやるべきゴミ収集場所の清掃とかも特別に免除してもらっています。また回覧板などもコピーしたものを投函してくれるというようにかなり近所の方のお世話になっています。こういう機会に自分の家の属している班の班長さんに一言お礼が言いたかったというのがあったのです。
班長さんに会ってお礼を言うと「いやいやそんな事いいですから楽しんで行ってください」と、とても爽やかに答えて下さいました。
無料チケット+自費で買ったビールを公園の片隅で呑みながら盆踊り大会を見ていると、自分が35年前にこの場所に引っ越してきてからの事を思い出しました。「どんぐり公園」も昔は空き地を柵で囲っただけの傾斜地の公園でとても盆踊り大会ができるような公園ではありませんでした。しかも夏になると腰の高さくらいまで雑草が生い茂り、野球をやっているとしょっちゅうボールが行方不明になってしまいました。野球やっているんだかボール捜しているんだか分からないような感じです。
まだ家もそれ程多くはなかったのですがよくボールを打ち込んだものです。打球が飛んでいった後に「ガシャーン」という音がしたのと、その後に少年たちに一瞬の沈黙が訪れたのを覚えています。おそらく怒られたんでしょうね。誰が金を払ったんだろう?
ボールだけでなく夏にはロケット花火なども打ち込んだりしました。あれは多分カミナリオヤジが怒って飛び出してくるのを少し楽しみにしていたのかもしれません。「それーっ!逃げろー」てな感じで。そんな悪ガキ軍団もそれぞれ色々な事情があり引っ越していってしまって、残っている人はもうあまりいないようです。
でも家は増えて新しい家族が引っ越してきて新しい子供たちも増えてこうやって盆踊り大会は続いています。何か僕はそこで育った事の嬉しさを公園の片隅で感じていました。「ああ、ここは自分の故郷なんだ」と。ちょっと目頭も熱くなっちゃったりして。何を一人で盛り上がっているのやら。


翌日、僕は盆踊り大会の撤収作業に参加していました。町内会の会長さんは以前から面識があるだけでなく、父や母が亡くなった時に町内会に連絡を回して下さったりお色々世話になりっぱなしの方なので、密かに恩返しの気持ちも込めて参加しました。椅子やテーブルから始まってガスコンロや様々な道具類、何張りもあるテントをたたみ舞台をばらして公園の隅にある町内会倉庫に全てを収納するのに午前中一杯かかりました。昨日は午前中から本当に暑く全員汗だくになって働きました。12時前に全て終わり前日の残りの缶ビールで乾杯した時の美味しさといったら・・・それはもう言葉に出来ません。
そのきつい作業をしている町内会の幹部の人は殆どが60歳以上の方で、おそらく僕らがボールを打ち込んだり、ロケット花火を打ち込んだ家の人もいたように思いました。そういった人たちが今でも率先してコミュニティの為に活動している事に本当に尊敬の念を抱きます。倉庫収納順序の御意見番Sさんに最後に「お疲れ様でした」と声をかけたら「おう、反省会で待ってるぞ」と言われました。確かにSさんの家にはロケット花火を打ち込んだ記憶があります。昨日の昼間に蝉の声を聞きながら皆さんとビールを呑めたあのひと時は最高に幸せでした。