今治Jazz Town Vol.7(8/30)

27(土)、28(日)に愛媛県今治で開催された「今治Jazz Town Vol.7」に参加してきました。プラネタリウムとしては初の地方でのライヴという事もあってとても思い出深いものになりました。呼んで下さった今治の皆様、関係者の方に感謝の意味も込めて少し丁寧にレポートしたいと思います。


かつて僕がメンバーだったバンドのマネージャーをやっていた方でG氏という方がいます。プラネタリウムのライヴを何回も見に来てくれてとても気に入ってくれていました。G氏自体も学生時代ビッグバンドでトロンボーンを吹いていて、そのバンドの仲間が故郷の今治市で実行委員長を努めていて毎年開催しているジャズフェスへの出演を推薦出来るけど、どうする?という話を聞いたのは今年の1月でした。勿論、「是非出演したい」といいう意向をすぐに伝えました。
正式に開催が決定したので至急資料を実行委員長の方へ送って欲しいとのG氏からの連絡が入ったのはしばらく経った4月の中旬でした。これは後で聞いた話なのですが、今年今治市は市町郡の合併があり、その関係上今年の開催が微妙だったそうです。
返事がどうなるか気に掛けていたところ、これは僕にとっても驚きだったのですが、そのG氏の友人である実行委員長の平尾さんが5月19日のMANDA−LA2での狩野良昭・プラネタリウムのジョイントライヴを直接見に来てくださいました。とても気に入って頂いけてプラネタリウムは出演の方向に向かって動き出しました。
ただその後、8月後半の各メンバーのスケジュールがかなりタイトな事もあって、調整が難航して参加決定の意思表示のリミットになってもフィックスが出来ず出演断念の一歩手前でした。
僕のメールソフトの中には「今治ジャズタウン」というフォルダーがあり4月〜昨日に至るまでの実行委員の皆様とののメールのやり取りが70通ぐらい残っています。それとこの間のメンバーとのメールのやり取りを読み返してみるとフィックス出来たのは奇跡的という気もします。


最終的にスケジュールがフィックス出来ましたという連絡を平尾さんに出来たのは、当初のリミットを二週間オーバーした6月13日でした。この間、運営、印刷物の準備などに関してかなり迷惑をかけたのではないかと思います。猶予を与えてくれた実行委員の全ての方に本当に感謝の気持ちで一杯です。


「今治ジャズタウン」というイベントは、ブッキングの会社やイベント製作会社が一切入っていない今治市と実行委員の方が全てボランティア運営している正真正銘の「手作り」イベントです。「Vol.7」という名前が示すとおり今年7回目なのですが、最初は1999年に今治-尾道を結ぶ、通称「しまなみ海道」という橋が完成したのを記念して開催された県主催のイベントだったそうです。その素晴らしさを継続していきたいと感じた有志の方々と今治市がイベントを引き継ぎ7回目になるという事です。
委員会の方々もそれぞれ会社員・自営業・医者・公務員の方など様々でした。そういった方々がボランティアとして参加運営し、猪俣猛・向井滋春・峰厚介・辛島文男・タイムファイブなどジャズ界においてビッグネームのアーティストが出演してきた大きいイベントを継続してきたのは本当に立派な事だと思います。


今年のライヴは27日の「タウンステージ」と28の「メインステージ」でした。「タウンステージ」は街の各所のレストランやカフェバーで参加ミュージシャンが同時多発的にライヴを行うという形です。ただ心憎いのは全てが同時ではなく少しずつ時間がずらしてあって何組かのアーティストを見ようと思えばハシゴできるような仕組みにもなっていました。プラネタリウムは27日夜9:00から「アートギャラリーカフェ」という大変お洒落なカフェバーで演奏しました。遅い時間にも関わらず大勢の方が見に来てくれました。今年の出演者は猪俣猛・向井滋春・小林桂などジャズの中においてはビッグネームの方々ばかりで、あまり(というより全然)正統派ではないプラネタリウムの音楽を受け入れてくれるか心配だったのですが、本当に暖かく受け入れてもらいました。CDも多くの方が買って下さいました。僕にとっても心から楽しめる演奏でした。


28日は昼間の参加ミュージシャンの昼食会からスタートしました。その後メインステージが行われる公会堂の入り口での野外ライヴにプラネタリウムは出演しました。非常に暑い中での演奏だったのですが前日に引き続き暖かく受け入れてもらえました。その間も別の場所では猪俣猛さんやバンドのメンバーにより各楽器のクリニックなども開催されていました。僕らの後の野外ライヴでデビューする公募によって結成された今治版スイングガールズのメンバーや、メインステージのトップに出演する今治高校吹奏楽部のメンバーが真剣な表情で聞き入っていました。
その後、東京に帰らなければならない佐藤・田中・円山を見送り、僕はメインステージの演奏を最後列で見ていました。個人的な話なのですが向井滋春さんとはかつて一度だけ一緒に演奏した事があり、当時何回もライヴを見ていました。無論、僕の事は憶えてはいませんでしたが、当時の話で「そーだよね。そんな事あったよねー」とひとしきり盛り上がりました。いつも本当にカッコ良い人です。長い間トロンボーン奏者としてNo.1の座にありながら決してい高飛車な態度ではなく、僕の大好きな「自然体」を常に感じさせてくれる方です。しかしながら演奏は凄まじかった。ちょっとぶっ飛ぶくらい。
トリを努めた猪俣猛さん率いるオールスターズの演奏も素晴らしかったです。僕は正統派のジャズの演奏を聴くと背筋がピッと伸びる気がします。猪俣さんにしてもメンバーにしても僕よりは全然年上でキャリアも長いにも関わらず音楽に対して真摯に取り組んでいる姿を見ると自分にカツを入れたくなります。
そして最後には出演者全員・今治高校吹奏楽部・今治スイングガールズも参加しての120名による大合同演奏になりました。感動的でした。また会場の雰囲気の良さは素晴らしいものがありました。これは見る方もイベントの運営に少しずつ参加しながらジャズに親しんで慣れているのだと感じました。それが継続してきた事の素晴らしさなのですね。「地域密着型」というイベントをここまで強く体感できたのは僕にとって初めてなのではないかと思います。



まさに楽しい3日間でした。実行委員長の平尾さん、西日本観光の田中克尚さん、今治市イベント推進課の畑紀輔さん、直接僕らの世話をして下さった山本昌司さんと阿部晃子さん、アートギャラリーカフェの尾崎さん、他にもお世話になった数々の方々に感謝しています。来年再び呼んでもらって皆様と再会できる事を楽しみにしています。


打ち上げ会場からホテルに帰る道で、初めて話をもらった時の冬の季節が夏を通り越して秋に近づいているのを感じました。イベントって終わってしまうとちょっと淋しくなるもです。でもまた来年に向けて新しいチャレンジを僕も始めなければ!今治ジャズタウンに乾杯!


今治Jazz Townのサイトはこちらです。是非ご覧になって下さい。
http://www.imabarijazztown.net/