天災・人災(9/3)

今朝、米国南部を襲った過去最大級のハリケーン「カトリーナ」のニュースを見ていました。アメリカといういわゆる世界一の強国であり世界一の情報の溢れている国で起きたこととしては目を疑うような光景でした。その映像を見ながら僕はかつて友人のTさんが言っていた言葉を思い出してしまったのでその事を書きたいと思います。


彼は非常に優秀なキーボード・プレイヤーでありアンレンジャーです。彼の話というのは数年前に、「戦後最大級」というように言われた台風が東京に接近してきた時の事でした。僕もそんな事があったのは憶えています。その台風が一番東京に接近した日にTさんは芝浦付近にあるスタジオでリハーサルがあったそうなのですが、自宅のベランダにあるものを片付け、テレビで情報を入手しながら台風の直撃を避ける為に自宅で待機していたそうです。テレビでも外出を避けるように、海沿いは高潮にも注意が必要だとも注意していたそうです。ただ最終的に台風は東京を直撃するコースを少し外れて北上したために被害はそれ程大きくはありませんでした。Tさんはかなり遅刻してスタジオに向かうとメンバーは全員顔を揃えていたそうです。反応としては「今まで何をやっていたんですか?」という感じだったそうです。「いや、だって台風が来てたじゃないですか・・・」「へーっ?慎重ですね」というようなやりとりが続き殆どの人から不思議がられたというのです。
Tさんは「榎本、俺はねその時に、こうやって人災というのは起きるんだなって事を感じたんだよね」と話してくれました。


また、彼はその話の続きで地震の話が出た時に「今度の神戸の震災で建築の基準が厳しくなったのは良いことだと思うのだけど、どっかで俺たちは神戸の震災が最大の地震だと錯覚していないかな。マグニチュード7と8というのは人間にとってとてつもない差だけど、地球レベルの話においてはそれ程大きい差なのかな。建物がマグニチュード7に耐える事の出来る事は大事だけどそれはマグニチュード8がこないという意味じゃない。少なくとも気持ち上ではそう思っているべきじゃないかな。とにかく自然の力はとてつもないんだから、何を置いても身一つになっても逃げることしかないんだよな?どう思う」


去年から今年にかけて日本でも世界のあちらこちらで大きな災害が起きています。これを文明社会への警鐘ととる事も出来ます。いや文明社会というよりも個人の気持ちへの問いかけというように感じたほうが良いのかもしれません。これから日本は台風のシーズンです。今までなかったような強力な台風が東京を、または各地を直撃しないと誰が言い切れるでしょうか?僕らはどう備えたら良いのでしょうか?