職人魂(2/10)

連載を再開して二回ほど大作(?)が続いたので今回はちょっとした小ネタを。


去年の秋から世間を騒がせ続けているマンションやホテルの構造計算の偽装問題で強度不足を指摘された福岡の設計事務所の元社長さんがこんな事を言っていました。
「偽装はしていません。沢山計算をしていればちょっとした書類の不備とかはあるんですよ」。
確かに構造計算に誤りがあったとしてもそれが意図的かどうかという事は分からないのですが、沢山計算すれば不備はあるといった事を公言してしまうのはプロとしてお金をもらっている立場としてどうなんだろう、という気になる訳です。
多いですよね。不祥事を起こした側が「しょうがなかったんですよ」って先に言っちゃう事が。あのイーホームズの社長さんも国会でそんな事言ってましたよね。議員側から「そんなに大変なんだったらやめちまえよ!」って野次が飛んでましたよ。当たり前ですよね。「それだけ大変だったらこれぐらいのミスは仕方ないですよね」というのは受けて側がミスを犯した側を慰める時に言う台詞ですものね。よく子供の頃に父親とかに言われませんでしたか?「オマエが言うな」って。それがドンピシャな気がします。もう一回言っちゃおう。「オマエが言うな」。
訳の分からない開き直りと言えば東横インでしたっけ、あの社長さんもそうでしたよね。世間で叩かれると突然別人のようになってしまいましたが。簡単に言えばふんぞり返っているかひたすらぺこぺこしているかの二者択一。そうそうあのヒューザーの社長さんもそうでしたよね。思うのですがもう少し普通に振舞えないのでしょうか。
よく企業などが不祥事を起こすと関係者が一斉に頭を下げながら「申し訳ありませんでした」、カシャカシャカシャカシャ(カメラのシャッター音)という光景もよく目にしますが、あれもどうかと・・・・。僕もちょっとした事で最近その光景を見たのですが謝罪する気持ちよりも「この場ではこうやっておく事が肝心」という気配がプンプンで受けて側は結構しらけていました。


今回のタイトルは「職人魂」ですがそれは自分のやっている事に誇りを持っているという事です。プライドを持つという事でもあります。これを突き詰めていけば自分を等身大で見続けるという事ではないかとも思えます。一つ一つの積み重ねを大事にして虚勢を張るわけでもなく、必要以上に自分を小さく見せる事でもなく、自分のやった事の是非を客観的に判断するという「自然体」である事。 と言っている僕もプロなのですから「自然体」を心がけ「オマエが言うな」というような事を皆様から指摘されないように精進していきたいと思っています。ハイ。
そういった良き「職人魂」を持ち続けている方もまだ僕の周りにも沢山いますし、会って話をしていると心が洗われますし励みにもなります。


最後に一言。日本の政治のトップにいるJ一郎さんがよく使う手法。「しょーがないじゃないですか。○○○○なんですから」。○○○○に色々な事をあてはめられます。あれもどうかと思います。