酒(3/19)

何時から酒を呑むようになったのだろう?中学三年の二学期の終業式の前の日にウィスキーを呑んで吐いた記憶がある。何で呑んだのかは良く憶えていないのだけど、多分、好奇心とちょっと大人ぶってみたかったのだろうと思う。呑んだのがサントリーのレッドだった事は憶えている。でも何故、家にレッドがあったのだろうか?まだ父親が元気で晩酌をしていたのだろうか?



高校の友人でも結構呑める奴はいたと思う。とんでもない話なのかもしれないけど、街中にある私服の都立高校でおおらかなものだった。そのかわり今横行しているような変ないじめはなかったように思う。
高校時代はあんまり呑んでいた記憶がない。記憶といえば、高校時代の終わりに楽器店でアルバイトをしていて、忘年会で年上の人に呑まされて吐いた記憶がある。その頃はあんまり酒が好きではなかったように思う。


呑む事が好きになったのは、仕事を始めて3〜4年くらい経って大きなツアーを廻るようになってからだと思う。特に全然呑めなかった日本酒が呑めるようになってからは、それまでの自分がウソのように率先して呑みに行っていた。


酒の上での楽しい話や失敗談は山ほどある。呑む事はやはり大好きなのだが、最近呑むのを少し控えようと思っている。つい最近の健康診断では肝機能を表す数値も昨年よりかなり良くなり、体の面ではそんなに心配する必要はないのだが。
何時頃からか呑んでアルコールが廻ると、とても安心するように思えてきた。別に素面の時に心配事だらけで引きつっているわけではないのだけど、本当に安らかに安心する気持ちになる。体中の強張っていた筋肉がスーッと解けていくような気分を感じると同時に、上手くは言えないのだけど本当の自分にピントがあっていくような感じになる。
推理ドラマで二つの同一の指紋を照合するシーンのような感じで、自分の中のずれている部分が上手くピタッと重なり合ってくる気がする。自分の中にある妙な居心地の悪さが影を潜めてくれるという事なのかもしれない。
それは酒の持っている良さでもあるのだけど、気持ちの良い事なのでついつい毎日のように追い求めたくなるし、その気分に到達するのに必要な酒量も当然増えてくる。今までもそういった繰り返しはあったのだけど、最近それが少し怖く思えてきた。「楽になりたい」と思って呑む酒はやはり危ない。おそらく僕はそこに依存していってしまうタイプなのだ。その証拠に全く呑まない日を作るのが最初はかなりしんどかった。呑んでいる時は「一日呑まない事くらいすぐに出来る」と思っていたのだが。
週に呑まない日を2〜3日作るように頑張っている。結構辛い。