師走中間報告(12/17)

えー前回は柳家小三治の独演会を見たというところまでしたね。


13日は狩野チャンの西荻TERAでの今年最後のライヴでした。今年の初めに僕の方から強引にお願いして始まったこのセットも、ドラムの豊も巻き込みスリーピースでのライヴが4回目となりました。僕ら三人の共通目標は「いかに楽に演奏するか」です。本番を重ねるごとに近づけている気がします。断っておきますが、「楽に」というのは「手を抜く」という事ではないですからね。リラックスして演ると言う事ですよ。くれぐれもお間違いのないように。
始まる前に時間があったので、コンビニで時間を潰していたのですが、その時豊と「頑張って演奏しない感じだよなぁ」なんて事を話していて、出てきた結論は、「気分としては共に朽ち果てる感じで宜しいのではないか」という事でした。例えばテンポが遅くなってきても、それが自然だったら抗わないとか、歌が溜まってしまうんだったらそのまんまにしておくとか。とにかく細かい事を言わずに、同じ流れに乗っているという事を最重要視しようね!ってことです。案の定、狩野ちゃんは1小節早く歌いだしましたが、豊は見事なドラムのフェイドインをしていました。13日のステージは結構良い線いってた気がするなぁ。


でもって昨日は横浜でお友達女性二人組みユニット「arearea」の結婚記念ライヴ。リノちゃんとユキちゃん二組の結婚披露宴とライヴを一緒にやってしまおうという、前代未聞の企画。
めでたい宴なので少し呑んでいたのですが、流石に自分たちの演奏の時に、客席のひな壇に作られた席に、お二人がウェディングドレスを着て新郎と座っているのを見て、「私も業界の片隅に長い事いるつもりですが、このような状況で演奏した事はあまりなく・・・・すいませんバーボンの水割りのお代わりを作っておいて下さい」とステージ上から注文してしまいました。だって次の曲はそのお二人を交えて演奏する予定になっているのですから。ええ、大いに盛り上がりました。


でもって夕方に自分の出番が終わると、リノちゃんユキちゃんに「最後までいられなくて、ゴメンゴメン」とひたすら謝りながら、家に戻り楽器を置いて、昔からの音楽仲間から誘われた忘年会に出るために新宿に向かいました。
もう本当に幼馴染ともいえるくらい長い付き合いなのですが、数えて見れば3年振り。でも着いた瞬間から昔話も交えつつ、音楽の話でいきなり大盛り上がりです。最近彼がフェバリットにしているバンドの話になると、テンションがいきなり3段階くらい上がり、喋るは、喋る・・・・。途中トイレに行って途切れるかと思いきや、帰ってきてもまだその話。聴いたことないバンドだったので、今日HMVで検索して早速購入しました。あのエネルギーは大好きです。やはりエネルギーを感じられる人の傍にいるのは楽しいし、刺激になります。何ていうバンドか?それは内緒。今度ね。


てなわけでまだまだ書く事はあって、エリック・クラプトンの「クロスロード・ギター・フェスティバル2007」のDVDを見たという話。とにかくこのイベントのホストであるクラプトンの人格の素晴らしさが、映像から凄く伝わってきます。途中B・Bキングが出てきて演奏し、スピーチした場面では思わず泣いてしまいました。
またこの4時間を超える映像を見ると、改めてアメリカ音楽の層の厚さというものも実感できます。簡単に言えば「上手い人は山のようにいるのだなぁ」と。
上手いで、唖然としたのが、ジェフ・ベックのバンドの女性ベーシスト、タル・ウィルケンフェルド。21歳。まずメチャ可愛い。マドンナの昔可愛かった頃というか、映画「タイタニック」のケイト・ウィンスレットとでもいいましょうか。その彼女がベックの名曲「哀しみの恋人達」でベースソロ。超絶の上手さ。ベーシストとしては運指とかを見なきゃいけないんでしょうが、唇を半開きにして、腰を小刻みに揺らしながら弾く姿はたまらなくセクシー。完全にやられました。


でもこのDVD購入の真の目的は、クラプトンとスティーヴ・ウィンウッドとの競演。おそらく以前にこのコラムでも書いた「ARMS Concert」以来だから25〜30年年振りの競演になるのではないでしょうか。クラプトンの前作「Back Home」で一曲だけウィンウッドがシンセソロで参加していたので、二人の友情は続いていたのだと、とても嬉しく思いました。ただ一緒にライヴを演るとは。それを知ってこのDVDは「即買い」となったわけです。
元はといえば、共に早熟天才少年のお二人。しかも二人とも超イケメン。共にクリームとトラフィックという既に世界的名声を持っていたバンドを解散し、ブラインド・フェイスというバンドを二人で立ち上げたのが69年。クラプトンまだ24歳です。ウィンウッドに至っては21歳ですからね。早熟の極み。
ウィンウッドが今回の映像の中で「ブラインド・フェイスはライヴを始めて問題が出てきた。アルバムがブラインド・フェイスそのものだ」と語っています。僕は以前から、もちろんリアルタイムではないですけど、この「スーパージャイアンツ」と題されたアルバムがとても好きでした。クリームとデレク&ドミノスに挟まれてやや評価の低いのかもしれませんが、曲や演奏のレベルの高さは他の作品にひけをとるものではないと思います。
このライヴでは主にこのアルバムから演奏しています。二人で交互に歌う「「PRESENCE OF THE LORD」は感動的。「CAN`T FIND MY WAY HOME」の曲の良さに感動。「泣きたい気持ち」の二人のギターバトルに感動。
しかもバックのベーシストは僕の最大のアイドル、ウィリーですからね。このウィリー、ウィンウッドのファーストソロアルバムは全曲、アンディー・ニューマークとのコンビで参加しているのですね。そのような経緯も知っている身としては、ひたすら「ウン・ウン・ウン」と涙目で頷くのみでございます。タルちゃんも可愛いけど、やはりウィリーだー!という事でしょうか。


なんと情報によれば、このクラプトン&ウィンウッドのライヴ来年の2月にNYマジソン・スクエア・ガーデンで3日間のジョイントライヴをやるそうです。声を大にして望みます。お願いですDVDで発売して下さい!!!!