EURO2008(7/3)

しばらく振りにコラム復活です。少し厚めの内容になる時は、このコラムに書くようにしますね。


約1月にわたって繰り広げられた熱戦、EURO2008はスペインの優勝で幕を閉じました。全31試合のうち、21試合を見てしまいました。短期間にこれだけのサッカーの試合を見たことは今まで無かったように思います。あたりまえの感想から言えば、「やはりサッカーは面白い」という事です。決勝のゲスト解説で、岡田日本代表監督もそう言っていました。岡田監督の解説は、人柄が覗えてとても面白かったです。
見た中でのベストを挙げれば、やはりトルコvsクロアチア戦でしょう。ブログにも書きましたが唖然としました。これぞスポーツの真髄というものを見た気がします。


この期間に木村元彦という人が前日本代表イビツァ・オシムについて書いた、「オシムの言葉」という本を読んでいました。この本で読んだオシムの戦術が、EUR02008という世界レベルのゲームの中にも色濃く出ているのは、驚きであり確認作業としてはとても面白いものでした。
一番大事なのは選手が考える事だと、オシムは語っていました。今回の大会でもフィールド上において選手が状況判断をして、そこから出されるアクションが揃っているチームほど躍動感があり強かった気がします。先日ブログに書いたように得点が入るときのセンターラインの超え方には、選手のビジョンが一致している強い意思のようなものを映像を通じて感じる、というのはそういう事なのだと思います。
戦術に縛られる事無く(勿論、戦術を基盤にしてはいるのですが)、選手が自分で判断しているサッカーは見ていて面白いものがあります。ある意味で言えばサッカーというのはそういうスポーツなのかもしれません。


少しサッカーから離れた視点から見ると、やはりヨーロッパというのは自分達の国という事を常に意識している場所なのだと痛感しました。それは海などによる地形的な明確な国境線が無く、多くの侵略や戦争で国が分裂したり併合されたりを繰り返してきた事によって「自分達の国の証とは何ぞや」という事を常に意識しながら生きてきた事に由来するのではないかと思いました。
画面から伝わってくる各国サポーターのエネルギーというのは、そういった証をサッカーで感じたいという欲求なのかもしれないと思いました。そのヒートアップの仕方が感動的であると同時に、中々自分の中では日本に対してそうなれるか?という疑問が現われてしまう箇所でもありました。


2年後には南アフリカでのW杯になります。W杯になると2ヶ月近い期間になります。これはちゃんと見ようとするとまた大変ですね。でも今回活躍した若手の先週が今度はどう出てくるか、やはり興味は沸きます。