あの日も暑かったそうです (8/15)

「8月9日に思うこと」でもちょっと触れたように日本が半世紀前に戦争をしていた、という事を知らない若者が増えているらしい。僕の両親は共に戦争体験者で父親の兄弟にも母親の兄弟にも戦死した人がいた。また母親は昭和20年の東京大空襲の中を逃げ回った体験があったりもしたので、子供の頃から色々な戦争の話しを聞かされて育った。そのせいか自分でも戦争について知りたいという気持ちは子供のころからかなりあったのだと思う。だから今日が何の日なのかを知らない若者に心底驚いてしまう。おそらくこれが「風化」するということなのだと思う。だからこそ僕たちが親から伝えられたことを何かの形で伝えていかなければならないのだと思う。
夜、NHKでニューヨークとエジプトのカイロと東京を結んでの若者の討論番組をやっていたのを見た。やはりアメリカ社会とアラブ社会の間には中々埋められない溝があるのがその討論の中でもかなり感じられたのだが、「世界から戦争がなくなり平和がくるか」という質問に対してかなりの割合の若者が時間はかかるだろうが出来ると思うし、またやらなければならないと語っていた事にとても大きな共感を憶えた。出演していた大江健三郎氏が「相手の理解出来ない部分を抽出して羅列していくよりも、まず理解できる部分を認め合っていくことのほうが建設的だ」と語っていたのは心に響く言葉だった。
57年前の戦争が悲惨だったことは言うまでもないのだが、世界的にみればこの今現在においてもどこかで戦争は行われているのだ、という事をやはり忘れてはならないと思う。