ケムたい話 (9/4)

タバコを一箱平均1,000円にすると喫煙者は6割減少するそうで、それに伴って肺がん患者も減少し医療費削減にもつながる。しかしタバコによる税収は喫煙者が6割減少しても一兆円も増えるという、タバコを吸う人からみれば抵抗する気も起きないような、嫌煙者から見れば、「イイ事だらけ。もうすぐにでも、やっちくれ!」という調査結果が発表された。その調査には一箱300円にした場合、500円にした場合も出ていたが起きる現象は同じ傾向で当然1,000円にした場合が一番大きな禁煙者増・医療費削減・税収増が見込まれると書かれてあった。
ここの下りは「一番大きな効果がある」と書けばスッキリ伝わりやすい文章になるのだけれど、何かそういう気になれない。叱られることを覚悟で書くけど「効果がある」という表現が何かタバコを吸う人を一方的に悪人扱いしていじめてるような気がしません?「この農薬を散布した場合の害虫駆除の効果は・・・」みたいに。人に迷惑をかけないように注意しながらタバコを楽しんでいる人たちはそれはそれで良いじゃないかという気もするのだ。もちろんタバコに害があるのは百も承知で全ての人が禁煙してそれによる害が無くなることは理想的だと思う。つまり正しいワケなんだけど、この「正しい」と信じた側が「正しくない」というものと対峙した時に往々にして生じる「いきすぎ」のニオイををこの話にはちょっと感じるんだ(まわりくで〜)。つまり「タバコ吸うヤツなんて極悪人だからさー、むしり取れるだけ税金取っちゃえ〜」みたいな(解り易くするために多少大袈裟な表現にしてあります。誤解のないように)。ことわっておくけれどタバコは合法的に売られているもので、他人に迷惑をかけないで吸う限り行き過ぎた不公平や差別が生じたりしちゃイケナイよ、っていう気持ちなんですね。
以前アポロ13号救出のドキュメンタリーを見たときにNASAの管制官たちが皆で勤務中にバコバコタバコを吸ってるわけ。NASAの管制官といえばエリート中のエリートだから当時(70年代初頭)はたばこも「仕事の出来る人」のひとつの象徴だったんだろうね。今のアメリカでは「タバコを吸うヤツは自分のコントロールも出来ない=ダメな奴」というのが常識らしい。その変わり身の速さというか、自分で世界に広めといて良くもまぁというアメリカ的欺瞞に対するアレルギーも僕の中にあるんだけどね。実は。


でも吸わないんで済むのなら吸わないほうがイイんだろうね。吸わないんで済むならね。