2001年9月11日

あの同時多発テロから一年たった。ここ何日か僕なりにこの事件について何か書こうと色々考えてはみたのだが結局何を書いていいのかさっぱり要領を得なかった。もういいや、僕の中にある2001年9月11日の記憶だけをまずは書いていこう。
あの事件を知ったのは彼女からのメールだった。僕はバイトの帰り道で車を走らせていた。「台風が去ったと思ったら、今度はアメリカが大変!エンパイアステートビルで爆破があったみたい。なんか大変なことになってるよ」みたいな文だった。そう前日は台風で、バイトに行くときに渡った多摩川は増水していて河川敷にある野球場のバックネットが濁流の中にアタマの部分だけを出していたのを憶えている。家に帰ってテレビを点けると2本の超高層ビルがまるで煙突のように煙を吐いていた。そしてツインタワーの北棟は○○時○○分に倒壊といいうようなテロップが出ていた。何でそんな事になっているのかはさっぱり解らなかっし、報道も同じようなものだった。。唖然としてテレビを見つづけているとやがて飛行機が突入する映像が出てきた。その時の気持ちをどう表現したら良いのだろうか。とにかく食い入るように見ていたのだと思う。ジェット旅客機が何の迷いやためらいもなく一直線に超高層ビルに突入する映像なんて見たこともなかったし現実に起きている事とはどうやっても思えなかった。違う角度から映された映像が出てくる度にチャンネルを回し唖然としてテレビ見つづけた。未だにあの映像を見る度に一拍遅れて確認する。「あの飛行機には人が乗っていたし、あのビルの中にも一杯人はいたんだよな」と。
結局、映像の凄まじさに9割近い思考能力を止められながらも、食べるものをつまみながらタバコを吸いながら、しかもゴロっと横になりながら夜中までテレビを見ていた。そこにあったのは怒りや悲しみではなく、言いようのない気色の悪さと心細さだった。それが僕の9月11日だ。