こんな事でいいのだろうか? (11/8)

No,34の「勇気ある行動は報われなくては」に書いた後も気になっていた西宮冷蔵が今月一杯での廃業を決定した。負債額13億円。
理由としては同社の売り上げの一割を占めていた雪印食品の解散・他の荷主からの取引停止などが挙げられていた。廃業決定の発表は折りしも在庫証明改ざんを理由に国交省から受けた11月3日からの7日間の営業停止処分期間中の5日に行われた。


結果から言えば西宮冷蔵が一石を投じたことによって雪印のみならず多くの食品メーカーが行っていた偽装表示行為などが明るみに出たことは間違いのない事実だと思うのです。簡単に言えば隠れていた「悪」を暴き出す大きな力になったにも拘らず報われる事がなかったという事なのです。更にイヤ〜な気分なるのは内部告発をしたということが取引を敬遠される大きな理由になった事です。バサっと言ってしまえばそういう所に荷物預けて何か告発されたらたまったもんじゃねーという事であってどの荷主(その多くは食品メーカー)も叩かれれば埃のでるような事を大なり小なりしているという事の裏返しでもあるわけじゃないですか。
ただ救いなのは同社の社長のコメントが「廃業は悔しいが、食の安全への関心を高めるきっかけを作れたことで意義はあった」という自分の信念に基づく行動に対して悔いのないプライドに溢れるものだった事です。こういった勇気ある行動が社会的に報われて評価されないという事が現代を生きる人たちの社会に対する不信感の根っこにはあるのではないかと僕は強く思うのですが。