感情移入 (6/5)

ビデオに撮っておいたアメリカの人気ドラマ「ER」を昨日やっと見れたという話なのですが、スタート時からの主要キャストだったエリク・ラ・サル扮する外科医師ピーター・ベントンが前回の放送を持って遂に降板してしまいました。最近は全盛期に比べるとこのドラマも脚本の細部の詰めがやや甘くなってきているな、と少々辛口な態度をとりつつも見続けてはきました。ベントンの降板に続いて本当の中心人物アンソニー・エドワーズ扮するER医師マーク・グリーンも今シリーズで降板するとかでオリジナルキャストの相次ぐ降板が今後どう響いてくのか、ずっと見つづけてきたファンとしては心配です。


しかし10年近くそのドラマの中においての成長を見てくると何やら他人事と思えない感情移入してしまうのものです。ドラマのストリーとしては子供との時間を多く持つために勤務時間の少なくてすむ病院に移るという設定で去って行くのですが、「俺はお前の仕事振りをずっと見てきたんだから何か違う方法もあるだろう。もったいない事をするな。」みたいな気持ちだったり、「そうか辞めるのか本当に色んなことがあったな。これからも頑張れよ。」といった気持だったりします。最後の方はちょっとメソメソっとしてしまいました。


フランシス・コッポラ監督の映画「ゴッドファーザー」シリーズも大好きで映画館やビデオでよく見たのですが「PartV」はアル・パシーノ扮する年老いたゴッドファーザー・マイケル・コルレオーネが誰にも看取られずに(正確には犬一匹はいたのですが)庭で倒れて死んでしまうところで終わります。。初めて「PartV」を横浜の映画館で見たときに「俺はこのマイケルが赤ん坊の頃からずっと見つづけてきたんだ。そうか遂に死んでしまったか」というようなちょっとセンチな気持ちになりました。これまた不思議な感覚で自分より長く生きた人の一生をまるで高い位置から俯瞰して見てしまったような一種の錯覚なんですよね。当たり前のオチなのですが良い作品(映画・ドラマに限らず)にはきっと色んな風に人を錯覚させる上手い魔法が仕掛けてあるのでしょね。