2001年宇宙の旅

今月はアカデミー賞月間という事で、WOWOWでは過去にアカデミー賞を受賞した作品を色々放送しています。その中で久々に見直したのがこの作品です。


まず公開から40年経っているにも関わらず、作品の持つエネルギーが全く色褪せていない事に驚かさせられます。未だに「良く分からんねぇー」という部分も無いわけではないのですが、それ以上に「これは何か凄い」という言葉でしか表せないものが、画面から放射されている気がします。
また、現在の世の中が抱えている人とテクノロジーの関係性や問題点を、40年前にこれ程鮮やかに描いてる事にも驚かされます。その部分のリアリティはまさに現在の話だともいえます。特に中間部のHALと乗組員の攻防は、見ていて寒気を憶える部分です。


初めて見たのはおそらく高校生の頃だったと思います。僕にとってはむしろ時間が経つに連れて、この作品の持つ深さを感じられるようになったように思います。短絡的にまとめる事は出来ませんが強く感じたのは、この映画はSF映画というよりも人間を深く掘り下げていった哲学映画のようなものだという事です。
今回見直して特に気になったのが、前半の猿人時代のシーンで初めて道具を使うシーンです。モノリスの石板に触る事によって、骨をいじっていた猿人の頭の中に「!」というマークが出るのが、ありありと分かります。ここでの「ツァラトゥストラはかく語りき」の使い方はあまりに秀逸です。僕の中では猿人の中に未知の可能性が広がっていくのを強く感じられます。
そこから始まり、道具を使う事である意味で特別な存在になった人間が、その事にによって何を得て、何を失い、何を求めているのか、という問いかけがこの映画のテーマなのではないかと感じました。


それにしてもWOWOWからHDレコーダーに最高画質で録画すると、あまりの絵の美しさにビックリします。また色々面白い番組を録画しとくのは良いのですが、250GBという容量も当初思っていたよりは充分ではなく、「早く見ないとHDが満杯になってしまう」という変なプレッシャーも感じる今日この頃です。これまたかなり「2001年」のテーマぽい話だなぁ、と思って妙におかしくなります。