コラテラル/2046

今月も二本続けて見てきました。辛口に言わせてもらえれば二本ともちょっと期待外れでした。


まず一本目の「コラテラル」ですが、ごくごく普通のタクシードライバーが雇い主が殺し屋だと知らずに一晩600$という条件で雇われてしまい次々と事件に巻き込まれていく、いわいる犯罪巻き込まれ型のストーリー。犯罪巻き込まれ型というと僕はヒチコックを連想してしまうのですが、ヒチコックの場合味方だと思っていた人が実は敵だったり、またその逆もありとかストーリーに何らかの「ひねり」が随所にあって最後までハラハラさせられたのですが、それに比べるとややストレートな展開でした。またトム・クルーズ扮する殺し屋とジェイミー・フォックス扮するドライバーの心理描写や心理変化にもっと焦点を当てるならば、それはそれで結構面白くなりそうな題材に思えたのですが、「ストーリー展開系」なのか「心理描写重点」のどっちで描こうとしているのかが最後まで見えませんでした。
そうトム・クルーズの殺し屋は「ターミネーターT」のシュワルツネッガーを思わせるものがありましたね。


木村拓哉も出演していて話題の「2046」ですがよく解りませんでした。ハイ。一週間くらい前にテレビでこの映画の特集をやっていたのですが、木村拓哉がウォン・カーウァイ監督の撮影では殆ど台本というものがないと語っていましたがなるほどそんな感じでした。ストーリーもあるといえばあるし、ないといえばない、それよりもそこで起きている男と女の心理描写を映しだそうとしているのかな、と感じました。特にトニー・レオンの役柄、彼は小説を書いているわけですが、ハッピーエンドが書けないというのは「そうだろうなー」と思うと同時に何か「淋しいなー」とも感じてしまう展開でした。
特に印象に残ったのは2046への列車のシーンでした。何かあんな感じの夢を時々見るんですよね。もちろんアンドロイドは乗っていないですけど、何処に向かってどれくらいのスピードで走っているのかは解らないのですが気がつくと一人で乗っている、そんな夢なんですけど凄く心細い感じが夢から醒めた後もしばらく続きます。あのシーンを見ていた時ふとそういう気持ちがフラッシュバックしてきました。