「さよならクロ」/「クラッシュ」

今回の二本は邦画です。その前に「列車に乗った男」も見ました。フランス映画だったのですね。久々に英語・日本語でない映画を見ました。静かに人生を考えたい人には一見の価値ありの映画でした。


「さよならクロ」という映画は公開された当時から気になっていた映画でした。というのは僕もやはり「クロ」という名前の黒柴犬を飼っていたからです。
ストーリーは学校に住みついて職員会議まで出席し全校生徒から愛された「クロ」という犬の一生を実話に基づいて描いたものです。学校の中でおこる色々な出来事がクロがいる事によって和やかポジティブになっていく、という実に心温まる内容です。
クロが死んだ時に学校の用務員(井川比佐志)が言う「お前さんがいたおかげで淋しくなかった。お前さんがいてくれたおかげでこの部屋は暖かかった」つぶやきは僕が飼っていた「クロ」が三年前に死んだ時に思った気持ちと同じでした。
前回の「白いカラス」に書いた「相手の気持ちを受け止める」という事が出来るのはどちらかといえば人より動物なのではないかと僕は思う事があります。別に動物が意識してそうしているのかは別にしても人が動物に癒されるという事はかなりあるのではないかと思います。少なくとも僕はかなり癒されてきましたから。だからこそ「死」が辛いのですが、本当の意味でそれは仕方のない事なのでしょうね。「死」によって更に皆の心の中にポジティブな花を咲かせていく。この映画にはそこいら辺のこともキッチリと描かれていました。


「クラッシュ」奥山和由氏が撮ったドキュメンタリー映画です。レース中の事故で生死の境を彷徨うほどの怪我をしたレーサーがリハビリを重ねてレースに復帰するまでの4年を描いたものです。
人というのはここまで辛いリハビリをしてまでも自分の目標に向かっていく強さがあるのですね。このレーサー大田哲也が語っているように「二人の自分がいる。楽をしようとする自分とそれを戒める自分」。「やろうと思えば出来る」って本当なのだと思います。一番大事なのは自分がそれを本当にやりたいと思っているかどうかなのではないでしょうか?そうであれば「戒める自分」が「楽をしようとする自分」に打ち勝つ事が出来る、とこの映画は語っているのだと感じました。
それと同時にそれを支えているのはやはり家族であり友人であり、一人だけでは何も出来ないということも同じ分量で描かれているように思いました。強くなれるのですね、人は・・・・。