ロード オブ・ザ リング 王の帰還

見てまいりました。3時間22分。トイレに立つ事もなく。一言でいってしまえば「凄い!」ということに尽きると同時に「やや疲れた」という言い方も出来ます。人海戦術+CGを含めたテクノロジーの全てを集結させた超大作ですから見る側も体力をある程度は必要とするわけですね。まぁあれだけお金と労力のつぎ込まれた映画をわずか1200円(レイトショー)で見てしまって良いのだろうかという疑問すら湧いてきます(なことはないか)。


やはりこの映画がこれだけ評価される理由は、人の心に潜む「善と悪の対立」という大きな哲学的なテーマも描けているからだと思います。僕はその部分においては「スターウォーズ」にも非常に近いものを感じます。これだけ話題になり多くの人が見る作品というのはやはり特撮やアクションだけでなく、「人間」(この映画においては人間だけではなくエルフであったりドアーフであったりもしますね)の「心」というものをキッチリと描けているのですね。


ただ三部作を見終わった印象としては一作目が一番面白かったという印象です。物語の結末(指輪を葬る)という事は一作目・二作目で提示されてしまっていたので「葬り方」をどう描くか、というのが三作目だったと思うのですがやや力技という感じを僕は受けました。その点当たり前ながら一作目というのは物語がどちらに進んでいくのか未知な部分が多いので(原作を読んでいなければ)「驚き」であったり「感動」というものが多かったのだと思います。
そういう意味においてはアカデミー賞11冠というのは三作目に対してというよりこのシリーズに対して、という気が僕はするのですが皆さんは如何でしょう?


それからかつて高橋研氏も言っていましたが、この映画はちゃんと「ロードオブ・ザリングス」と表記しなければいけないのではないでしょうか?