My life without me

プラネタリウムのライヴが終わった先週DVDで6本の映画を見ました。「ワンダーボーイ」「恋愛適齢期」「シービスケット」「死ぬまでにしたい10のこと」「半落ち」「ドリトル先生」。どれも良かったです。あらためて映画の面白さを感じると伴に、来月の一日にはまたマイカルシネマに出掛けなければと思っています。


その6本の中でも特に好きなタイプな映画だったのは「死ぬまでにしたい10のこと」です。この邦題よりもやはり「My life without me」の方がよりピンときます。
愛する二人の娘と失業中の夫とトレーラーハウスで暮らす23歳のアン(サラ・ポリー)はある日体の不調を覚え検査を受けたところ余命2ヶ月と診断されます。アンはそのことを誰にも告げずに死ぬまでにしておきたいことのリストを作りひとつずつ実行していきます。
「娘たちに毎日愛していると言う」「娘たちの気に入る新しいママを見つける」「娘たちが18になるまで毎年贈るメッセージを録音する」「夫以外の男とつきあってみる」「刑務所にいるパパに会いに行く」等々。その中でアンは今まで感じなかった生きる喜びを感じていき、同時に触れ合っていく人たちの心の中にある傷を癒していきます。特にコインランドリーで知り合い恋に落ちるリー(マーク・ラファロ)とのエピソードはあまりに切なくて涙を誘われます。


邦画「半落ち」も素晴らしい出来でした。詳しいストーリーは省きますが、妻を殺してしまった元警部の取調べや裁判に関わっていく中で関係した人たちの心の中に今まで見えなかったものが見えてくる、というような内容でした。台詞の殆どない犯人の警部役を寺尾聡が演じていてまさに圧巻でした。


この二本に共通するテーマは当然ながら「あなたにとって生きるという事は?」という問いかけに他なりません。もし映画館で一人で見ていたら終わった後らしばらく席を立てないだろうと思いました。ちなみに週末に4本続けてみたのですが、「シービスケット」「死ぬまでにしたい10のこと」「半落ち」「ドリトル先生」の順番で見ました。この順番で本当に良かったと思います。