「ワールドトレードセンター」

東急カードのポイントが溜まるともらえる映画鑑賞券があったので、109シネマに出掛けてきました。


内容は、あの同時多発テロにおいて、世界貿易センタービルの地下6メートルに生き埋めになった警官が救出された、という実話を元に描かれています。
まず、あの生き埋め状態は絶対にイヤ!と断言できます。崩れた瓦礫の下敷きになって身動きがとれない状況なのに、時間とともにバランスが失った瓦礫がまた自分の上に落ちてくる。二人の警官がその中で祈りの言葉を叫び続けるシーンは、かなり胸が苦しくなりました。
しかし、そういう状況においても人の気持ちを支え続けるのは、愛するものへの想いなのです。一人は家族のために作り直している台所の改修工事がまだ終わっていない事を想い続けます。一人は妻のお腹の中にいる子供の事を考え続けます。絶対的な苦難に遭遇したらやはり僕も同じように想うでしょうね。


外では生き埋めになった人の救出活動が懸命に続いていました。志願して乗り込んできた元海兵隊員や、何らかの中毒症状を乗り越えてきた看護士も救出作業に参加します。
彼らは先ほど「あの状態は絶対イヤ」と書いた現場に潜り込んで行きます。少しずつ生き埋めになった警官の上にある瓦礫を取り除いていきますが、もしちょっとでもバランスを欠けば崩落が起きて自分も生き埋めになってしまうのです。
先日、中越地震で崖崩れの中に生き埋めになった子供が救出された事を、当時のレスキュー隊員の証言などを交えながら特集していました。ああいった状況で瓦礫なり岩を動かすと言うのはとても慎重さを要する事なのだとその中でも言っていました。


人というのは苦難に立ち向かうと、こうにも結束して助け合えるのかという事でもあります。それはとても美しい姿だと思います。それはアメリカであろうがイラクであろうが関係なく、人が持っている一番素晴らしい部分なのです。
なのに何故人と人の争いでこれだけの悲劇が起きてしまうのか?という事を問い続けることが一番重要な事なのではないでしょうか。
ニコラス・ケイジ良かったです。