「ジョンQ」

見る候補に挙がったのは三本「ハリーポッターと秘密の部屋」「リング」「ジョンQ」。結局38の大いなる啓示を経て(ウソ)「ジョンQ」を見ました。行く前に調べたら助演にロバート・デュヴァルの名前を見つけて決めました。「ゴッドファーザー」「ゴッドファーザーPart・2」におけるトム・ヘイゲン役のクールな演技や「地獄の黙示録」におけるキルゴア中佐役のいかれた演技など結構好きな役者の一人なのです。
映画自体はデンゼル・ワシントン扮する「ジョンQ」が心臓病を患った子供を助けるために紆余曲折の末病院に人質を獲ってたてこもるという話なのですが、興味ある方は映画館の方へ。面白かったですよ、かなり。ストーリーの展開も面白かったのですが、犯人の「ジョンQ」と人質の間に奇妙な連帯感や友情が芽生えていったり、人質の一人のインターンらしき若者が上司の医者に向かって普段は言えそうもない利益最優先の病院のやり方を激しく非難したり、といった描写もかなり面白かったです。「非日常的な状況」における心境の変化や揺れというのはこういった映画における重要なサブテーマでもあるのではないかな、とも思った次第です。ふと思い出したのは同じような銀行乗っ取りを描いたシドニー・ルメット監督の「狼たちの午後」でした。あの映画でもアル・パシーノ扮する犯人と人質の間に奇妙な連帯感が生まれてくるのを描いていましたよね。映画自体の結末は「狼たちの午後」とはかなり違いますけどね。